<< 2016 ヨシムラ密着 私的な備忘録映像   |   home   |   SJ360 360度映像テスト >>

イマナゴ 勝利の女神はいたずら好き?

「イマナゴ 勝利の女神はいたずら好き?」

今年で3回目のオールスターモトクロスin沖縄
やっと総合優勝を獲得することができた成田亮選手。

(映像は土曜日、コースの下見に出た成田選手です)

朝のブリーフィング後にヒート1のスタート位置を決める抽選が行われた。
抽選棒を引く順番は早い者勝ち。すでにここからレースは始まっている。
Team HRC の成田、山本鯨選手が真っ先にと並んで、お互いに「どうぞ」「どうぞ」と、まるでコントネタのよう。最後はジャンケンで山本選手が最初に抽選棒を引き、「4番」を引き当てた。そして成田選手は「15番」。ヒート1出場は15人なのでスタート位置を決める最後のライダーとなってしまった。と言うことは、空いているところにマシンを並べるしかない。

過去2年、ヒート優勝はあるものの総合優勝のない成田選手。今年は3度目の正直で何としても「総合優勝」が欲しいのだが、マディコンディションでスタートがとても重要となるレースで、不本意だと思うが外側から2番目の場所にマシンを付けた。しかし流石V11チャンピオン。猛然とダッシュを決め1コーナーに向かう。だがホールショットは内側からスタートした山本選手に奪われ、彼が巻き上げる泥を大量に浴び続けることに。
何とか逆転を狙おうと追いすがる成田選手だが泥で視界を奪われアクセルOFF。山本選手から大きく遅れてしまった。しかしそこから猛スパートをかけて山本選手の真後ろまで追いついき、迎えた最終ラップ。バックマーカーをうまくパスして逆バンクに入った山本選手、バックマーカーの影響でラインを一段下に変えなければならなかった成田選手。逆バンクで痛恨のスリップダウン。3番手には大きく差をつけていたので、なんとか再スタート後、山本選手に続いて2位でヒート1を終えた。

午後のヒート2はヒート1の結果順にスタート位置を選べるので、成田選手は山本選手の隣、一番内側にマシンを並べた。やはり内側からスタートしたかったようだ。渾身のスタートダッシュを決めた成田選手がホールショット。ヒート1勝者の山本選手は成田選手の気迫に押されたのかスタート失敗。4番手辺りで1コーナーへ。リードを広げる成田選手に、やはりうまいスタートを見せた1回大会総合優勝の小方誠選手が成田選手を追い詰めるかに見えたが、最後は成田選手が突き放してヒート2の優勝を飾った。山本選手はなんとか3番手でチェッカーを受けた。その結果、ヒート1-2位、ヒート2-優勝の成田選手が念願だった総合優勝を3度目の挑戦で獲得することになった。

朝はジャンケンに負け、さらにクジ運にも見放され、スリップダウンも喫したヒート1。しかし絶対に総合優勝を獲りたいという成田選手の気迫に、ついに女神も微笑んでしまったようだ。

2017.02.28 Tuesday 19:00   |   動画