ウーハーのエッジがボロボロになり、それを張りなおした後は出番もあまりなく眠っていたJBL CONTROL 1。常々頭の片隅にはアンプを内蔵してアクティブ・スピーカー(パワード・スピーカー)にしたいなぁという妄想があった。

実はそれ以前にもエッジがボロボロになった JBL PROⅢ 2本も修理して持っているので、同じようなパッシブ・スピーカーが4本ある。どうせなら4本とも改造してしまおうということで、ある程度の出力があって、小型で、DCアダプタで電源供給出来て値段も手ごろなモノラルのパワーアンプ基板をネットで探してみた。驚いた、今や完成基板1枚が数百円で手に入る。スピーカー1本1本にパワーアンプを内蔵させたいので、4枚の60W出力、DC10~24Vで動作するモノラル・パワーアンプを購入した。

ひとまずアンプ基板が届いたので、友人から譲り受けていた入力用の6.3mmジャックとPC用の12V電源をアンプに結線し、CNTROL 1に接続。iphoneのイヤホンジャックとアンプに付けた入力ジャックを繋いで(もちろん右チャンネルだけ)ミュージックスタート。スピーカーから大音量で音楽が飛び出してきた。あわててiphoneのボリュームを小さくした。これなら内蔵してパワード・スピーカーにしても大丈夫ということで、CONTROL 1 の筐体に穴をあけたりして、電源用ジャック、入力用ジャックを付けて結線し、アンプを中に放り込んだ。

さて、アンプを駆動させるための電源アダプターも4個必要になる。電源の容量不足でちゃんと音が鳴らないのも嫌なので、12Vから20Vくらいで2A程度の出力のあるものは、アダプター1個でアンプ基板より、う~んと値段が高い。何だかなぁ~、最近のスマホなどの充電アダプターは5V2A以上の出力があるので、これが使えないか・・・パワーアンプの駆動電圧が10V~24Vなので、5Vでは電圧が足りない。そこでDC-DC変換基板、それも昇圧型の基板を探したら、3.3~5.5Vの入力で最大24Vに昇圧できる基板が、これも1枚数百円であったので迷わず4枚購入。それと電源スイッチも必要なので入手。LEDが光ったら電源のON・OFFがわかりやすいので手持ちのLEDを用意した。

昇圧基板が届いたので、さっそく手持ちの5V1Aのアダプターを昇圧基板に繋いで、テスターをあてて出力電圧を20Vに設定。アンプを内蔵したCONTROL 1 に繋いで音出しをしてみたら、とぎれとぎれにしか鳴らない。18V、15Vと試し、12Vで途切れずに音が鳴った。しかし音量を上げていくと、また音が途切れる。明らかに電源容量が不足している。次に5V2.3Aのアダプターに変えてみた。やはり20Vや18Vでは音の跡切れが発生する。15Vでは途切れは無くなったが音量を上げると音が歪む。12Vで漸く落ち着いたので、5V2.3Aのアダプターを使い、出力12Vで4枚の昇圧基板を調整。CONTROL 1 にスイッチ、LED用の穴をあけ、昇圧基板も内蔵して出来上がり。もう一台のCONTROL 1 にも同じ作業をしてステレオで音が出せるようになった。手持ちのiphoneの充電アダプターを2個使い、USBからアダプタープラグのケーブルも作って試してみた。このアダプターの出力は1Aだが、デスクで普通に聴く音量では途切れもなく音が出た。ただ夜間だったので大音量は試していない。できれば2A以上のものを用意したい。

ミキサー出力を繋いだ時はミキサーのフェーダーで音量調整できるが、スマホなどを繋いだ時は、音を出す前にスマホなどの音量ボタンで小さくしておかないと大変なことになる(突然の大音量は経験済み)。そこで思い出したのが、先日収録で行った録音スタジオでもらった、ライン用のステレオ・フェーダー・キット。
これをスマホなどとパワード・スピーカーの間に入れて音量調整できるようになった。これも100均で買ってきた小さなケースを加工してフェーダー・ボックスにした。それと100均で1個300円の5V2.4A出力(本当に2.4A出るのかわからない)のスマホ用のアダプターもとりあえず2個購入してきた。

あとJBL ProⅢ 2本用の材料は電源アダプター以外はあるので、いつ作業するかだなぁ・・・。

— 2018.2.21 追記 —

すでにJBL PROⅢ 2本も同じようにパワーアンプを内蔵した。

CONTROL 1 も PROⅢも通常より少し大きめの音で聞いていても問題はなかった。しかし爆音(^^; かなり大きな音量にすると、やはり電源容量が足りないのか音が途切れてしまう。5V2.4Aのアダプターから、昇圧基板で5Vから12Vへ電圧は上がっているが、電流は300mAくらいに下がっている。
ということで昇圧基板を外してパワーアンプ基板へ、12V5Aのアダプターを繋ぐことにした。
それと、入力ジャックはプラグOFFで導通、プラグONで切断する端子がついているので、その端子とパワーアンプ基板のミュート端子を繋いだ。これでプラグを刺さずに電源を入れてもスピーカーはアンプから切り離された状態になる。