最初はただ上からはめ込んでいるだけかと思い、薄いマイナスドライバーで天板と調理台がくっついているコーキングを切り、えいやっと持ち上げようとしたがビクリともしない。仕方ないのでコンロの下に収納されていた調味料などを全て引きずり出して下側からコンロの裏側をのぞいたり、どうやったら取り外せるか探ってみた。

　スイッチがついているフロント上部に放熱のためと思われるダイカスト製のバーが入っておりビス２本で止まっていた。そしてツマミを引き抜くと、フロントカバーを留めていると思われるビスがそれぞれのツマミのすぐ上にあった。それらを取り外しフロント部分を裸にすると、隙間から内部が少し伺える。天板裏の両サイドにレールらしきものがあり、ツマミなどのコントロール部分やグリルが前に引き出せそうだ。簡単に引き出せないように薄い金属のパネルがビスで固定されているので、そのビスを外すと、ゴリゴリッと前に引き出すことが出来た。ツマミスイッチからコンロ本体へケーブルが繋がっているので、途中のコネクタを切り離す。これで天板＋コンロ本体とツマミスイッチとグリル部分が分離できた。

　何が正しいのか分からないが、テスターをあててスイッチ部分でショートが発生していないか確かめるが、どうも大丈夫のようだ。次に、コンロへ繋がっているケーブル端子間にテスターをあてると、大コンロ用のものは、他の正常に使えているコンロ部分とは明らかに違いショートしていると思われるテスター針の動きを見せた。

　コンロ部分を取り外そうと裏から覗き込むと、天板の両サイドとフロントの３箇所に調理台に天板を留めるためのアングルがビスで固定されていた。そのビスを抜き、天板を持ち上げると引き出し部分のレール状のアングルが調理台に引っかかって取り出せない。仕方ないのでそのレールを留めているビスを回しレール部分も取り外す。これでようやく天板+コンロが調理台から分離できた。

　当然、コンロ部分とツマミなどを隔離するために箱状の仕切りで覆われているので、両側４本のビスで留まっている仕切り箱を取り外してみると、中から茶色い粉状のものが沢山出てきた。中に茶色い幅１ｃｍくらい、長さ５ｃｍくらいの板状のものや、それより小さい塊が入っている。問題の大コンロのケーブルが繋がっている端子部分に、なんとこの板状のものが挟まっていた。
この茶色いものはコンロを天板に留めるために、薄い鉄板で作られた覆いなどが錆びてボロボロになったものだった。掃除機で出てきた錆などを吸い取り、残りの部分で何とか固定は出来そうなのでコンロを固定して組みなおし、もう一度ケーブルにテスターをあてると、先ほどとは違い、他のコンロと同じような針の動きになった。やはり錆びて脱落した板状のものがショートさせていたようだ。だからツマミをまわして電気が流れるとショートしてブレーカーが落ちたのだ。

　取り外したのと逆の手順で組み付けて終了。なんだかんだと２時間くらいの作業になってしまった。２０万円以上もする新しいものに買い換えたほうが、機能や性能も良くなっていて良いのだろうが、まだまだ使えるので、こうなったら自分で直せるうちは直して、朽ち果てるまで使ってやろうかなぁ・・・って、そんな２０数万も出してコンロなんて新たに購入できません（；；）。

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　まぁ、このところいつものことだが、イワシやアジが泳いでいる気配は無い。仕掛けの周りに漂うアミコマセにカワハギの子供なんかが戯れている。３ｍくらい前の海面を見ると、体長５ｃｍくらいだろうか、小さな魚がうじゃうじゃと群れを成している。アミコマセにはまったく興味を示さずその群れは泳ぎ去ってしまった。

　２時間くらい経っただろうか、仕掛けを少し深く沈めてエイッとしゃくって籠からアミコマセを出す。すると巻き上げた仕掛けに飛びついてくる奴がいた。体長１０ｃｍくらいのイワシだ。手元に手繰り寄せる途中で針から外れ海の中へ帰っていった。アミコマセを籠に詰めなおし、針にも付けて海中へ。するとアミコマセが籠から出ると白い腹を見せながらイワシが飛びついてくる。海面まで籠を持ち上げるとジャンプして海面から顔を出す。そしておっちょこちょいのイワシがサビキ針にかかる。しかし掛が浅いのか途中で外れてしまうことが多い。

　そうこうしているうちに港だから、ココを母港にしている実習船「湘南丸」が帰ってきて接岸。目の前にイワシの群れがわんさかいるのにサオを仕舞わなければならず終了。結局、２０分くらいのあいだだろうか数えてみたら１９匹つれていた。

　でも籠から飛び出るアミコマセには食いついていくのだが、サビキ針のほうは避けていく。かなりのスピードで泳ぎ回っているのだが、ちっちゃなイワシの回避能力には頭が下がる・・・。

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